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病原性大腸菌感染症の予防について (2004/07/10) |
病原性大腸菌O26について
胃腸系の感染症の原因には大腸菌やサルモネラ菌、
ノロウイルスなどたくさんの種類があります。
今回は、病原性大腸菌O26感染症についてお知らせします。
◆病原性大腸菌O26とは◆ 病原性大腸菌O26は、腸管出血性大腸菌(ベロ毒素産生大腸菌)に属する下痢を起こす大腸菌です。 O26は、O157と比較すると症状は軽い場合が多く、無症状か、症状が出ても軽度の下痢か腹痛で経過します。従って溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの重症合併症を発症することはほとんどないといわれています。 しかし、感染力が比較的強く、二次感染を予防するため感染症法3類感染症に分類されています。 O26は、熱に弱く、75℃で1分間加熱すると死滅しますが、低温に強く、家庭用の冷凍庫では生き残る菌があるようにいわれています。 ◆病原性大腸菌O26感染症の症状◆ 主な症状は発熱、腹痛、下痢・血便です。 多くの場合、無症状か症状が出ても軽度の下痢か腹痛で経過する事が多いようです。症状は1週間くらいで治まり、知らないうちに治っていることもあります。 しかし、下痢の症状がある場合は、脱水状態にならないように十分な補給が必要です。 O26は、経口感染です。 |
◆感染の予防法◆ 1.手洗いの励行 石けんを使って指の間・手の甲などをていねいにみがき、流水でよく洗いましょう。 食事前・調理前・帰宅時・トイレ使用後には必ず手洗いをしましょう。 手洗い後は清潔で乾いたタオルで拭きましょう。 2.調理について 食材は流水で十分洗いましょう。 調理の時には加熱を確実に行い、食物の中心まで十分に火を通しましょう。 3.調理器具のお手入れ 包丁、まな板、ふきんなどは使用の都度洗い、こまめに漂白剤や熱湯で消毒しましょう。 4.プールについて 下痢、腹痛等の症状があるときや体調不良のときは、プールを見合わせましょう。 5.下痢・腹痛等の症状があるときは早めに医療機関を受診しましょう。 |
◆手洗いの方法◆ 毎日の生活の中では、次のような事を心掛けましょう。これらのことは感染予防にかかわらず大切なことですので習慣づけておきましょう。 食事前・用便後の手洗いをしましょう。 <正しい手の洗い方> @両手を水でぬらし、石けんをつける。 A石けんを泡立て、手のひら、手の甲、指、指の間、 指先と爪の間をこすって洗う。 B手首を回転させて洗う。 C流水でしっかりと汚れと石けんを洗い流す。 Dかわいたタオルかペーパータオルで拭く。 (タオルは専用のものを使用する) |