木 の 園 舎



体に優しい木の園舎

シックハウス症候群(シックスクール)対策


文部科学省も化学物質による健康被害から園児を守るために、
園舎の木造化を推進する方針を決めました。(下段に参考記事)

奇しくも、本園の本館(ホール)や北棟園舎はご存じのように
完全な木造園舎になっています。
しかも、長年に渡りずっと歴史を刻んでいますので、
特別にシックスクール対策を施したわけではありませんが、
園の歴史が…今の時代に受け入れられたと解釈しています。
昔の木造園舎ですから、現代建築の木材のように
化学物質も全く使用しておりません。
どことなく、園内に一歩足を踏み入れると懐かしく感じられる
あの「木」のぬくもり…
実は、私たち人間が本能的に「安全」な「環境」として
求めているものを体が感知しているのかも知れません。

耐火構造上、鉄筋建築物となっている東棟新園舎においても、
内装には接着剤などを使用しない水性塗料で塗装した壁
木の温もりを残した床など…
「木」の持つ温もりを体で感じられる“優しい園舎”です。


<参考記事>
<平成16年3月1日付:讀賣新聞より転載>

文部科学省は平成16年3月29日、幼稚園舎の木造化を推進する方針を決めた。
幼稚園設置基準に木造化の障害となっている表現があることから、自治体や幼稚園を運営する学校法人に対し、「設置基準は木造化を妨げるものではない」とする見解を近く通知する。
建材などの化学物質で健康被害を受ける「シックハウス症候群」の心配が少ない木造建築を求める要望が保護者から多く寄せられていることに配慮した措置だ。
幼稚園設置基準は、火災などが発生した場合に備え、幼稚の安全を確保する観点から、「保育室の場所は1階を原則として、2階に置く場合は園舎を耐火建築物にしなければならない」と定めている。こうした規定は小・中学校設置基準にはなく、幼稚園設置基準のみにあるため、自治体などが幼稚園舎の木造化に踏み切れない一因とされてきた。
特に最近は、小中学校や幼稚園の校舎・園舎で建材に化学物質を使用しているため児童・園児が体の不調を訴えるシックハウス症候群の学校版「シックスクール」問題が指摘され、保護者から「化学物質の使用を減らすため、改修・改築の際は木造建築にすべきではないか」といった要望が増えているという。
このため、文部科学省では、建築基準法が求める耐火基準に合致しさえすれば、保育室を2階に置く場合でも木造化は可能と判断。設置基準の表現について木造化を阻む趣旨ではないことを明確にすることで、園舎の木造化を推進することにした。通知では、外装の木造化だけでなく、内装でも、接着剤の使われる合板の使用を控え、「間伐材」を活用することなども促す方針だ。
幼稚園舎の木造化については、文部科学省では、シックスクール対策以外にも、@地元産木材を活用することで地域再生につながるA木のぬくもりが与える教育効果が大きい…などの利点があると見ている。



に戻る